October 30, 2024 | 20:58

無題

前の週末、あまり気乗りしない用事で東京にいた。 それは手早く済んで空いた時間ができた。 そしてその日、音楽系即売会のM3が行われていることに気が付いたので、急遽行くことにした。 実際のところ、入場券代わりのカタログが1,500円するのでちょっと迷ったが、結果としては行った。

内心、「なんでおるん?」と言われることを期待していた節があったが、想定よりは言われなかった。 自分が大阪在住だということは案外知られていないのかもしれない。 大阪に住んでいるから何だというのだ? ここはインターネット、孤独なダンスホール……


けっきょくのところ、知り合いへの挨拶回りしかしなかった。 挨拶回りでそれなりに時間が潰れるような状況なのはとてもありがたいことだと思う。

ただどうせなら、全く知らないサークルの作品のひとつやふたつ仕入れてくれば良かったと後から思った。 これは自分の立ち位置から遠ければ遠いほどよく、知り合いの知り合いの知り合いあたりまでたどってもたどり着けなければ最高だ。

我々はオンラインにいるとき、よほど強く意識していない限りは自分の興味関心にかなり強く合致する、そして理解しやすい、つまり都合の良い情報の海に溺れる。 エコー・チェンバーから出るのは、辛く苦しい。 少なくとも怠惰な人間には難しい。 もちろんこれは自己紹介だ。

偶発的な出会いはオフラインのほうが起きやすい、当面はそうありつづけるだろう。 あえてカオスを発生させるアルゴリズムが実装されたオンラインプラットフォームが流行れば或いは……という妄想もできるが、おそらく商売上の理由で実現しないのだろうな。


かなり昔に、コミケで一ミリも知らない人が出している一ミリも知らないトピックの解説をした技術系同人誌を買ったことを思い出した。 半分も読まずに、数年後には駿〇屋行きとなった。 これは経済的合理性の観点からいえばどう考えても無駄だが、しかしこの無駄行為をしなくなったことで失われた何か、できれば豊かさと呼びたい何か、がある気がどうしてもしてしまう。


ただ、個人で作る作品という観点で言うと、オフラインである必要がある作品の形というのがどうにも思い浮かばない。 インターネットに生まれ、インターネットに死ぬしかないのかもしれない。 この文章も、これからGitHubのリポジトリにpushされ、自動でHugoのビルドコマンドが実行され、Cloudflareによって配信されることにより、オンラインになろうとしている。


ブラウザ拡張機能により、おすすめタブとトレンド表示を潰してから、Xを見ることによりストレスを受けることがなくなった。 バグはどうしても多少あるが、個人的には許容範囲内と判断している。

興味があればControl Panel for Twitterで検索してみるとよい。 ここにリンクを貼るつもりはない。 甘えるな。 自分の力でたどり着け。 ちゃんと野菜も食べろ。 定期的に運動をしろ。 たまには歯科検診にでも行け。 交互浴はほどほどで良い。 体力に自信があるならめちゃめちゃやっても良いらしい。 俺もよく知らない。


10分くらいでさっと書こうと思っていた文章なのだが、気が付いたら1時間経っていた。 バカか?

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